株価が大幅下落したら??「時間を味方にできる」という最強カード
新型コロナの影響により、世界の金融マーケットへも大きな影響がでてきています。
私は「ニッセイ 外国株式インデックスファンド」という投資信託を通じて、いわゆる日本を除く世界主要先進国の株式に投資しているわけですが、この1か月間で基準価額は約28%下落してしまいました。
投資資産が100万円とすると、1か月で30万円近くが吹っ飛んだことになります。
こんな状況ですから、銀行や証券会社では、投資家向けに、現在の状況や今後の見通しなど説明に回っていることでしょう。
私も証券会社の投資信託部に在籍時、2000年ITバブル崩壊に始まり、2001年アメリカ同時多発テロ事件、エンロン事件、と金融市場が大きく下落する場面が続き、支店営業員や顧客投資家へ現状や今後の見通しなど説明に伺う毎日でした。その際「いつになったら戻るの?」と毎回聞かれたものです。
さて、金融マーケットが大きく崩れる「〇〇ショック」は、きっかけは様々ですが、数年に一度は起きています。最近では、2008年の「リーマンショック」が記憶に新しいでしょう。
そんな「〇〇ショック」の時、私たち個人投資家には、最強のカードをがあることをご存じですか?
それは、「待てる」ということ。
そもそも、なぜ「〇〇ショック」で金融マーケットが大きく下落するのか?
それは、多額の資金を投資している職業投資家(機関投資家やヘッジファンドなど)が、いったん、金融資産を売って現金を確保しようと動くから。売りが売りを誘って、結果的に暴落してしまうのです。
そこには、損してでも「投げ売り」しなければならない「彼らの事情」があります。
例えば、10%以上下落したら自動的に売却しなければならないといった規定(ロスカットルール)が決められていたり、四半期決算のため3か月で運用成果を出さなければいけないという人事考課。その他いろいろありますが、職業投資家の方って「待つ」という投資行動ができないのです。
職業投資家の方々の「投げ売り」行動は、長くは続きません。いわゆる「一時避難」で現金確保しただけなので、ショックが落ち着いたら、彼らはすぐに戻ってきます。
ここで、私たちの「最強カード」の出番です!
私たち個人投資家には、ロスカットルールも、3か月で結果が求められる人事考課もない。とりあえず、混乱が落ち着くまで様子を見守りましょう。
そして、今後の投資方針について冷静に考えましょう。
マネールール
- 個人投資家の最大の強みは「時間を味方にできる」こと。
- 使う時期や金額が決まっている資金は、時間を味方につけられないので、預貯金などで運用しましょう。