「住宅ローン」借入額はどうやって決める?中立的なFPが解説!

住宅購入を検討しています。住宅ローンを組む場合、借入額はどうやって決めたらよいでしょうか?(30代、ご夫婦)

1.毎月、無理なく返せる返済額を算出する

住宅ローンを借りるということは、長期間(35年程度)の負債を抱えることになります。
月々の返済額も多くなりがちです。
万が一、2-3回延滞してしまったら、その返済は相当苦しくなってしまいます。

ですから、まずは、毎月無理なく返せる返済額を計算してみることから始めましょう。

具体的には、今後35年間において、毎年毎年の収入額と支出額を予測し、住宅ローン返済に充てても家計が破綻しない金額を算出します。

お子様がいらっしゃる場合、大学・専門学校進学時は、かなり家計が苦しくなります。その時にも返済できる金額を見極めなければなりません。

また、「ボーナス払い」は、今後35年間「確実に」「決まった金額」がもらえるという確信がない限りお勧めしません。

 
 
 
2.借入可能額を算出する

この表は、「毎月の返済額1万円あたりの借入可能額」を、借入金利と返済期間ごとに示したものです。

毎月の返済額1万円あたりの借入可能額(借入金利と返済期間別)
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例えば、1%の借入金利で35年ローンとする場合、1で算出した「毎月無理なく返せる返済額」を10万円とすると、

10万円 × 354.3万円 = 3,543万円

つまり、借入可能額は3,543万円となります。

これに、「頭金」を加えた額が「住宅購入可能額」ということになりますね。

 
 
 

先日、新型コロナウイルスの影響で住宅ローンの返済に困っている人が急増しているというニュースがありました。
この先も、今まで経験したことのない事が起こる可能性があります。将来の収入・支出予測をきちんと行ったうえで借入額を決めることが大事だと改めて思いました。

FP山本

住宅ローンは、長期間にわたって家計への大きな負担となります。今後35年間のライフプランを立てたうえで決断しましょう。

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